社員全員に“月イチの対話の時間”を。コーチングセッション制度、始めました。
2025年4月、私たちはちょっと新しい取り組みを始めました。
それは、社員全員が月に一度、プロのコーチとの1対1のセッションを受けることができる制度です。
テーマは仕事でも家庭でも、なんでもOK。
「こういうこと、誰に話せばいいか分からなかった」
「自分の中にあった気持ちに、ちゃんと気づけた」
そんなふうに思える時間を、全員に届けたいと考えています。
この記事の目次
「聞いてくれない」「言ってもムダだ」からの脱却
私たちのチームは、少人数ながら各自が強い当事者意識を持って働いています。
それ自体は素晴らしいことですが、時にそれが“こだわりのぶつかり合い”になり、部署間ですれ違いが起こることもありました。
たとえば——
・仕入・販売チームは「お客様にもっと選んでもらえるように、新商品を増やしたい」
・一方、物流チームは「出荷を効率化するには、在庫を絞る必要がある」
どちらも間違っていないのに、丁寧なコミュニケーションが足りないことで、お互いに不満が生まれてしまう。そんなこともありました。
また、働き方の変化(生成AIの活用、データドリブンな動き)に対する不安や迷いも、メンバーそれぞれが抱えています。
言葉にすれば、変わっていく。
今回のコーチング制度の導入は、そんな現状を少しでも変えるための試みです。
プロコーチとの対話を通じて、
自分でも気づいていなかった思いや違和感に、言葉を与えていく。
言語化の力は、コミュニケーションを変えます。
自分の中で言葉になっていない思いは、なかなか人に伝えることができません。
逆に、自分の考えや願いをクリアに話せる人が増えれば、チーム全体の対話の質も上がっていくはずです。
初回セッションを受けた社員の声
制度スタートから1ヶ月。
4月に初めてセッションを体験したメンバーから、こんな声が届きました。
「ずっと心にあったモヤモヤが、話すことでスッと整理されていく感覚がありました。コーチがうまく言葉を引き出してくれて、自分の気持ちを“ちゃんと自分の言葉”で言えたことが嬉しかったです。今は、以前より前向きな気持ちで仕事に向き合えています。」
特別な準備は不要。正解を出す必要もありません。
ただ、安心して話せる場所と、静かに聞いてくれる相手がいる。
そんな時間が、日々の働き方や考え方にじわじわと変化をもたらしはじめています。
よくある質問に答えてみました。
Q. 愚痴や不満を話しても、上司に伝わったりしない?
→ 伝わりません。コーチには守秘義務があります。話した内容は外に出ないことが前提です。
ただし、もし「これは社内に共有してもいい」と思ったら、匿名で経営陣に伝えてもらうこともできます。
Q. 否定されたり、怒られたりしない?
→ しません。コーチは“あなたのための、スキルの高い聞き役”です。
助言やジャッジはせず、あなたの中にある言葉を引き出すことに専念してくれます。
Q. その結果、辞めたくなったらどうするの?
→ もしコーチングを通じて、自分と会社の間にミスマッチがあると気づいたなら、私たちはその気づきを尊重します。
無理に働き続けるより、本人にとってベストな選択ができるよう応援したいと考えています。
コーチの紹介
川嵜広志(かわさきひろし)
Myミッション:安心して話せる”場”を創造する
ニックネーム:ひーママ
*高校時代の友人から呼ばれていたニックネーム、「お節介焼きのお母さんみたい」というのが由来
トヨタ紡織 人材戦略部(研修講師・研修企画・WSファシリテーション)
Re:creation Lab 合同会社代表(コーチング・コンサルティング・講師)
2001年、豊田紡織入社 自動車部品の開発エンジニアとして業務に従事
やっていた仕事は面白く、一緒に働く同僚や先輩も面白く、働くことがとにかく楽しかったことから、(この会社を良くしたい!)という想いがどんどん強くなる。
想いが強くなる一方で、その想いは空回りし始めて、(なぜみんなそんなに前向きではないのだろうか?)と他者を批判する気持ちが強くなっていき、孤立化する。
そこでコーチングに出会う(最初のコーチはノブさん)。
そこからプロコーチになり、「コーチングを社内に広めることで、会社は良くなるはず!」という考えに至り、人材戦略部に異動し、社内で研修講師として従事。
と、同時にRe:creation Labを立ち上げて、副業としても活動開始。
【プロジェクトを共に進めるうえでの想い】
最初に堀商店様を見学させていただいた際に、「なんてワクワクする職場なんだ!」と感じたのを覚えています。それは、売っている商品がワクワクするから、、、だけではありません。働かれている社員の皆様の表情や働き方からもワクワクを感じることができたり、絶え間なく改善をしているお話を伺ったり、何より堀商店のことを楽しそうに話す新太郎さんの表情や言葉に、未来の可能性を感じたことも大きな要因としてあったと記憶しております。この会社は、きっとますますワクワクする会社になって、今以上に、地域の人々にとってなくてはならない存在になっていかれるのだろうな!と確信を感じました。
川上重信(かわかみ しげのぶ)
株式会社MeCoFa 代表取締役CEO
国立大学法人 豊橋技術科学大学 客員准教授
大手昇降機メーカーで製品開発リーダーを務め、設計部門、事業企画部門、販売推進部門、営業部門で管理職を経験。この経験の中で、自分の想いを部下に押し付けて苦しませてきたことも少なくない。現在は、人はそれぞれ違うことを意識し、誰もが持つ潜在的な価値を顕在化していくサポートを通して、個人やチームが情熱的に活動できる組織づくりを志向しています。
趣味として、自宅の庭に25種類のバラを育てています。好きな食べ物は、カレーと焼肉。座右の銘は、人間万事塞翁が馬。尊敬する人は、上杉鷹山です。
【プロジェクトを共に進めるうえでの想い】
とにかく色んなお話をしましょう。私も皆さんのことをたくさん知りたいです!堀商店の一員と認められるくらいに馴染んでいきます!
前島靖浩(まえじま やすひろ)もやもやスッキリコーチ
筒井工業株式会社 代表取締役社長
HeroesQuest代表
大学卒業後、筒井工業株式会社に技術屋として入社。
持ち前の一生懸命さが思いっきり裏目に出てしまい、かつては一方的な物言いのブラックマネージャーでした。
その結果、人手不足とやらされ感の渦巻く暗黒会社になってしまいました。
2017年に同代表に就任後はコーチングや心理学を学んだことで、お互いに認め合い高め合う関係性を大切にするマネジメントに生まれ変わりました。
結果として人財が集い、イキイキと躍動する会社に生まれ変わり、Goodacionアワード2024受賞、日経ビジネスに掲載、NHKで放映など、働きがい改革のパイオニアとして注目される企業になりました。
現在は同代表を務めながら、風土改革ノウハウをもとに働きがい改革のコンサルタント&コーチとしても活動中です(#^^#)
【プロジェクトを共に進めるうえでの想い】
モヤモヤをすっきりと晴らし、自分らしい人生をさらに愉しむためのお手伝いを致します。
みなさんにとってオアシスのような時間になったら嬉しいな~と思っています(^^♪
「質的な向上」を第一に
この制度は、私たちにとってひとつの実験です。
ただ売上や業績を伸ばすことよりも、「メンバーの人生が豊かであること」を優先したいという思いから始まりました。
社員一人ひとりが健やかに、前向きに働けるようになれば、その先にある組織の成長は、きっと自然とついてくる。
そう信じて、この取り組みを続けていきます。